飛行機の燃費
B737ー800の燃費は、0,123km/Lです。では、この値の導出を説明していきます。
使用したデータ
今回は、スカイマークの決算資料をもとに計算しています。下のリンクから確認できます。
なぜスカイマークの資料を用いたのか、理由は2つあります。
・上場企業のため、公開されている情報が多い。
・機材が1種類のみ。
この条件に当てはまっているのは、スカイマークとスターフライヤーくらいだと思います。

燃費の導出
”使用したデータ”で紹介した資料から引用した値には、赤色アンダーラインを付けて、区別していきます。今期1年間の提供座席数は、10,005,456席です。また、スカイマークの機材の定員は、全て177席です。
10,005,456席÷177席/便=56,528便
56,528ちょうどでした。つまり、1年間で運行したのは、56,528便です。
次に、1便の平均距離を求めていきます。ここでは、ASKという指標を利用します。ASKは、提供座席数と移動距離、便数を掛け合わせたものです。スカイマークのASKは、10,467,028,000(席・km)でした。
10,467,028,000(席・km)÷10,005,456席=1046.1320km
スカイマークが運行する便の平均的な距離は、1046.1320kmとわかりました。
56,528便×1046.1320km/便=59,135,751km
スカイマークが運行した便の総距離は、59,135,751kmとわかりました。
では、燃料の価格を計算していきます。スカイマークが購入した燃料は、74.9ドル/バレルです。また為替レートは、139.9円/ドルです。バレルという単位は、あまり日常で使用しないので、リットルに変換します。1バレル=158.987Lとします。
74.9ドル/バレル÷158.987L/バレル×139.9円/ドル=65.9円/L
燃料の価格は、65.9円/Lとわかりました。年間300億円分くらい燃料を購入しているので、一般の人が灯油を購入する場合と比べても、かなり安く調達していますね。スカイマークの1年間の燃料代は、316.99億円です。
316.99億円÷65.9円/L=4.81億L
スカイマークが1年間に使用した燃料は、4.81億Lとわかりました。スカイマークが運行した便の総距離と、1年間に使用した燃料から、燃費を計算します。
59,135,751km÷4.81億L≃0.1229km/L
これまでの計算の有効数字を考えると、0.123km/Lとなるはずです。したがって、スカイマークが運行するB737-800の燃費は0.123km/Lと計算できました。ただし、路線の距離によっては、離着陸での燃料消費・飛行高度・飛行速度などによって、今回の計算結果から外れた値になる場合もあるでしょう。しかし、ChatGPTに聞くよりも、信用できる値が出たと思います。
燃費は0.123km/L
自動車の燃費と比べると、かなり燃費が悪いですね。”飛行機は環境に悪い”というイメージがありますが、数字で見るとその度合いがよくわかります。
しかし、スカイマークのB737-800の定員は177人です。
0.123km/L×177人=21.8(人・km/L)
(人・km/L)という単位は、一般的には使われませんが、1人あたりの燃費と考えることができます。21.8(人・km/L)は、コンパクトカーに1人で乗ったときの燃費と同じくらいです。このように考えると、”飛行機だけが環境に悪くて、利用を避けるべき”というのは、少し違うような気がします。とは言っても、新幹線に比べると敵いませんが。


