
上の写真は香川県庁東館(旧本館)です。RC造ですが、伝統的な木造建築物を意識して設計されています。特にバルコニーや縦長の梁は、木造らしさが感じられます。また一般的なRC造のビルに比べて、柱が細いところも特徴です。これを実現するために、RCの柱には、当時では珍しい異形鉄筋とガス圧接が採用されました。

2019年までの改修により、免震構造が採用されました。耐震改修では、ブレースを追加する工法が一般的ですが、免震構造の採用により、特徴である躯体がそのままの状態で保存されました。

東館(右側)と本館(左側)とは、通路で接続されています。本館の設計も、東館(旧本館)と同じく、丹下さんの事務所です。本館には、展望室があります。

1階のオープンスペースは、天井が高く、明るい空間です。猪熊源一郎さん作の、大きな壁画を見ることができます。設計の狙い通り、気軽に入ることができる、開かれた庁舎です。
東館(旧本館)は、センターコアの平面計画です。エレベーターや階段、トイレなどが中央に配置されています。コアに壁を集中させることにより、十分な耐震性と広い執務室を実現しています。現在では、センターコアの平面計画は一般的ですが、当時では新しい考え方・構造でした。

上の写真の右側に写る低層の建築物は、旧東館です。旧東館では、1階がピロティになっていることが特徴です。

旧東館のピロティです。RCの柱・梁は、板材の型枠の模様が残っています。また経年変化によって、茶色になっています。そのおかげか、RCと石で構成されているにも関わらず、少し柔らかい雰囲気になっています。天井には、木製のルーバーが設置されています。

県庁舎のエントランスです。ピロティから東館の中まで、視線が抜けるようになっています。受付の机には、地元で採れる庵治石が使われています。
アクセス
ことでん瓦町駅から徒歩11分
ことでんバス:県庁通りバス停から徒歩8分、県庁日赤前バス停からすぐ


