サニーヒルズ南青山の概要

| 設計 | 隈研吾建築都市設計事務所、佐藤淳構造設計事務所 |
| 施工 | 佐藤秀 |
| 構造 | RC造・木造、地下1階・地上2階 |
| 竣工 | 2013年 |
| 所在地 | 東京都港区南青山3-10ー20 |
サニーヒルズ南青山は、東京の青山でパイナップルケーキを販売するお店です。この店舗は、地獄組と呼ばれる木組みが特徴です。日本伝統の地獄組を、3次元に組み合わせ、建物を支える構造材として採用しています。
地獄組とは

地獄組は、一度組み立てると、元に戻すことが難しい点が名前の由来です。建具の格子を作る際に、木を編むように組むことで、簡単には外れないようになっています。この建物では、この伝統的な地獄組を、3次元で組み合わせることにより、建物を支えています。
木組みには、6cm角の木材が使用されています。これは一般的な木造住宅に使用される10.5cm角よりも細く、これによって外から見ると軽やかに感じ、また内側から見ると日の光が差し込んできます。複雑だけれども軽やかな木組みと、ガラスとの組み合わせは、バランスが取れていて素敵です。

傾斜地に建てられており、地下部分はRC造が採用されています。そのため、外観では3階建て、構造的には地下1階地上2階建てです。上の写真は、RC造部分で、木組みは構造的な役割を担っていないはずです。
2階・3階の床組みや壁などは、すべて木組みで支えられています。特殊な木組みを利用した特殊な構工法が採用されていること、細い角材を屋外で構造材として利用していることなど、挑戦的で新しい建築物だと思います。
木材はジョイントを避けるように継がれています。また金物とピンを使用して、留められています。ジョイントには、ビスを打って固定しているようです。この建物が出来てから、10年以上経過していますが、一部変色はしているものの、腐っているところや交換されているようなところは見当たりませんでした。

地面近くを見ると、木材と鉄骨とのジョイントがあります。コンクリートの基礎を立ち上げるのではなく、鉄骨を用いて木材と基礎とを接続している点も、意匠的に重要だと思います。
サニーヒルズ南青山へのアクセス
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」から徒歩6分
近くには、同じく隈研吾建築都市設計事務所が設計した、「根津美術館」があるので、併せて訪れるのがおすすめです。


